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建築家のディテールに施工力で応答した庭と炎を楽しむ住まい

旭川市・Nさん宅

夫婦40代・30代、子ども1人

リビングにはNさんが憧れていた薪ストーブを設置。冬に炎をゆっくり楽しもうと購入したカンディハウスの新作の一人掛けチェアが間もなく届く予定

緑のある暮らしを理想に、家づくりを検討し始めたNさんご一家。設計は洗練されたデザインに心惹かれたという札幌の建築家・山口龍男さんに依頼。その施工をHK houseが担いました。施工力を生かした技術力でこれまでにさまざまな建築家の依頼に応えてきた同社。山口さんとは初めてのタッグでしたが、細かなディテールに応えながら、Nさんご家族の新居を理想の形へと導きました。

リビングとダイニング・キッチンがL字型に囲む薪棚のある庭。近日中にデッキを造作する予定で、デッキを介して薪を運ぶことができる
将来、仏壇を置くことを想定した和室は、床レベルの変化でLDKとゆるやかにゾーニングした
グレーに塗装した胴縁を目透かし張りとした傾斜天井。美しく均等な張り合わせが施工力を感じる仕上がりに。グレーを基調に色数を絞ったリビングに、大開口からの光が降り注ぐ

新居は170坪の敷地を存分に生かして庭にボリュームを割き「緑のある暮らし」を実現した住まい。庭の延長として建物の内へ枝垂れ紅葉のある坪庭を設け、玄関とリビングの双方から愛でることができます。

リビングと程よい距離を確保したダイニング・キッチン。シンクとコンロを分けたセパレート型で、コンロ側の壁面はタイル張りとした
庭を眺めながらお酒を飲んだり、食事を楽しんだりと、プライベートな時間を存分に楽しむことができる
天井と同じく胴縁を塗装した壁が連続する階段を下りると、視線の先に坪庭を捉える

1階はLDKと水まわり、2階は個室をI字に配して構成。「ダイニング・キッチンは独立させて長居ができる場所にしたい」というNさんの希望を叶えて、リビングとダイニング・キッチンは庭を囲むように程よく距離を保ちながらL字に配置されています。Nさんの憧れを叶えた薪ストーブのあるリビングは傾斜天井に染色した胴縁を、壁には木毛セメント板を採用。薪の持ち運びで汚れてもいいように床はタイルにしています。

造作収納を備えた洗面スペースは、引き戸で締め切ることもできる。裏手にユーティリティ、右手にファミリークローゼットが配されていて、将来的には物干しデッキも設置予定
道路と並行するコンクリート塀とともに奥へとたどるアプローチ
Nさん宅は湿気対策で基準よりも基礎を高くしている。アプローチにステップを採用し、ガラスで仕切った風除室の先に玄関ホールが続く

自身も建設業に携わるNさんは「工事中の現場に何度も足を運びましたが、HK houseの仕事は丁寧で確実。さまざまな素材を使っていても納まりが美しく大満足です」と喜びもひとしお。住宅街の中で叶えた緑のある暮らしを満喫しています。

重厚感のあるダークトーンのNさん宅。庭への視線をカットするコンクリート塀が重厚さと広がりをもたらす
HK House
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